年俸制の残業代計算方法~年俸制でも残業代は請求可能!~

年俸制とは

プロ野球選手やスポーツ選手のように、年俸制で働くサラリーマンが増えています。

年俸制とは、簡単に言えば、1年単位で賃金を決め、結果を出せば年収が上がり、出せなければ下がるというシビアな働き方です。

年俸が高ければ労働時間と年俸の関連性を考えることは少ないでしょうが、最近では300万円ほどの年俸で働くサラリーマンもいます。

そうなると、残業代などもらえるものはもらっておきたいものです。

しかし、年俸制だと残業代はもらえないのではないかと考えられがちで、それを会社側も知ってか知らずか残業代を未払いにしていることもあります。

年俸制でも残業代は発生する

残業代の発生は月給制だろうと年俸制だろうと関係なく、労使関係にある以上、

法定労働時間(1日8時間、週40時間)を超える労働をした場合、会社は労働者に残業代を支払う義務があります。

スポーツ選手は個人事業主であるという認識が強く、当然ながら残業代は必要ありません。

しかし、一般の人は1人のサラリーマンである以上、労使関係が結ばれており、残業代の発生は当然の考えです。

年俸制の残業代の計算方法

年俸制でも法定労働時間が決められており、それを過ぎれば割増賃金が発生します。

計算方法は月給制とほとんど変わりません。以下のケースで計算方法を紹介します。

 

・年俸:540万円(月45万円)

・所定労働時間:9:00~18:00(休憩1時間)

・休日:週2日(土日)

・残業時間:1ヵ月あたり40時間

 

1時間あたりの賃金を計算するため、まず1年間の所定労働時間を算出します。

 

{365日-104日(年間の休日数)}×8時間(1日の所定労働時間)=2088時間

 

算出された1年間の所定労働時間・2088時間を年俸で割ります。

 

540万(年俸)÷2088時間=2586円(1時間あたりの賃金)

 

すると1時間あたりの賃金が算出されます。

そして残業時間の割増率1.25をかけると、

 

2586円×1.25=3233円(1時間あたりの残業代)

 

1時間あたりの残業代・3232円が算出されます。

 

そして、1ヵ月の残業時間が40時間なので年間で480時間となり(実際は月ごとに変動があるかと思います)、

これを先ほど計算した1時間あたりの残業代とかけると、

 

3233円×480時間=1551840(残業代の総額)

 

となり残業代の総額は155万1840円となります。

 

どうでしたか?

もし未払いの残業代が発生している場合は会社に請求することを検討しましょう。

残業代の請求は正当な権利です。

しかしながら会社はあなたを甘く見て対応してくれないこともあるでしょう。

そして本来貰えるはずの額より少なくなってしまう可能性もあります。

そのようなことがないよう、請求する際は、あなたの味方となってくれる弁護士に相談することをおすすめします。

年俸制で残業代を含む(みなし残業)場合

年俸制の残業代について一つ注意点を挙げると、残業代が含まれている場合についてです。

ある程度の残業は発生することを見越して、最初から残業代を年俸に加算させておくというものです。いわゆるみなし残業というものです。

これにより、あらかじめ設定された残業時間以内であれば、それ以上に加算されることはありません。

しかし、設定された残業時間以上に残業をすれば、その分が追加で加算されることになります。

残業代を勝ち取るためには、業務で生じたメールの送受信に関する記録、業務日誌やオフィスへの入館時間などを証拠として保管しておくことが求められます。

もちろんタイムカードを保存しておいたり、メモなどで書き記しておくことも証拠としては有効です。

年俸制でも残業代は発生するため、諦めずに証拠を残しておきましょう。

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